スクリプトは、各行に 1 つのコマンドを含むテキスト ファイルです。
起動時にスクリプトを呼び出したり、SCRIPT[スクリプト実行]コマンドを使用してスクリプトを実行することができます。
外部でスクリプト ファイルを作成するには、テキスト エディタ(Microsoft® Windows® のメモ帳など)かワード プロセッサ(Microsoft Word など)を使用して、ファイルを ASCII 形式で保存します。ファイル拡張子は、.scr でなければなりません。
スクリプトの各行にはコマンドを含めます。スクリプトの各空白スペースは、[Enter]または[Spacebar]を押すことと似ているため、重要な意味を持ちます。コマンドのプロンプト シーケンスに習熟し、スクリプト内では適切な順序で応答を記述する必要があります。
スクリプトは、ダイアログ ボックスを表示するコマンド以外のコマンドを、コマンドのプロンプト領域で実行することができます。ほとんどの場合、ダイアログ ボックスを表示するコマンドには、ダイアログ ボックスの代わりにコマンドのプロンプトを表示する代替バージョンが用意されています。コマンドのほとんどの代替バージョンは、ハイフン(-)で始まります。たとえば、INSERT[ブロック挿入]コマンドの代わりに -INSERT を使用します。
スクリプトには、コメントを含めることができます。セミコロン(;)で始まる行はすべてコメントとみなされ、その行はスクリプトの処理中に無視されます。スクリプトの最終行は空白行にしなければなりません。
スクリプト内で空白を含む長いファイル名を参照させる場合は、必ずダブル クォーテーションで囲む必要があります。たとえば、my house.dwg をスクリプトから開く場合は、次の構文を使用する必要があります。
open "my house"
スクリプトからコマンドが入力されると、システム変数 PICKADD の設定は 1 とみなされ、システム変数 PICKAUTO の設定は 0(ゼロ)とみなされます。したがって、これらの変数の値を変更する必要はありません。
スクリプトは 1 つのコマンド グループとみなされるため、U[一回元に戻す]コマンドを 1 回入力するだけで元の状態に戻すことができます。ただし、スクリプト内の各コマンドを実行するたびに、UNDO ログが書き込まれるため、スクリプトの実行時間が長くなることがあります。UNDO[元に戻す]コマンドの[コントロール(C)]オプションを[なし(N)]に変更すると、元に戻す操作が記録されなくなるので、スクリプトの実行時のパフォーマンスは改善します。スクリプトが終了したら、元に戻す操作の記録を必ずオンに戻してください(UNDO/[コントロール(C)]/[すべて(A)]オプション)。